*かごには何も入っていません。

"poem" 2004ss

"poem" 2004ss
ポエム:詩(英語)

minä perhonenでは、時折スカーフのための柄を制作してきました。

うさぎや梟をモチーフにしたスカーフを作りたいと思いながらも、そのうさぎや梟が、自分が描くうさぎや梟じゃないんだよな、と思った時、うさぎや梟が登場する詩を書き、その詩を元に図案を描いてもらうことにしました。

当時、minä perhonenのアトリエでは皆川と田中と、メリンダというオーストラリア人のテキスタイルデザイナーの3人がテキスタイルの図案を制作していました。自分で英訳してみた詩をメリンダに渡し、「どうかな?」と相談したら、翌日、私の机に「やってみたい」とメリンダからの小さなスケッチつきのカードが置かれていました。すごく楽しいことが始まりそうだ、とワクワクしたのを覚えています。

メリンダが描いてくれた図案は、可愛らしくてユーモアがあり、私にはないセンスのもので、一目で好きになりました。テキスタイルは、大人っぽい雰囲気を持ち肌触りも良い細番手のウールを選びました。

その後、"poem"という名前で、詩を元にしたスカーフを数シーズン続けました。今振り返ってみると、アトリエ内でのクリエイションの連鎖という行為そのものが贅沢なプロジェクトに思え、また、仕上がりからは、その時々のアトリエのムードが漂っているように感じます。また、やってみたくなりました。

text by Aoi Nagae

photo by sono