"bii-dama" 2002→s/s
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ビーダマ:ビー玉(日本語)
子供の頃、ビー玉をステンレスの調理用ボールに入れてぐるぐる回して、遠心力で縁の方までビー玉が登ってきてギリギリのところで回し続けるのが癖になる程好きな暇つぶしでした。ビー玉はカラフルなモノより深い湖水のような色の方が好みで、今思えば渋かったなと思います。
僕がビー玉の好きなところは、晴れた日はビー玉の影が光だというところです。それには子供心にハッとしたのを覚えています。そんな記憶を想いながら、ステッチの密度を色々変えてドットを表現しています。この柄を見ていると僕にはそんな記憶や、ボールの中でカチカチとビー玉をぶつけていた音が蘇ってくるのです。
text by Akira Minagawa
photo by sono