*かごには何も入っていません。

"botany" 2016-17a/w

"botany" 2016-17a/w
ボタニー:植物学(英語)

この柄は、四角の中に配置の違う三角形を描いてみようと習作の中で遊んでいた時に、そのリズムが面白くて色の変化を加えながら、図案として仕上げていきました。

いつもより太めのコットンの刺繍糸を使って立体感をつけてみました。色の配色によっては、草原のような海原のような又は何かの結晶のような風景にも見えたり、風や波やリズムのような動きも感じます。「シンプルで多様な景色」が習作のスケッチから、思いがけずできるのがデザインしている面白さだと思います。名前は植物園にある個性的な植物が集まっている様子にちなんで名付けました。

この柄は、布の面積と刺繍の刺された面積が1対1で、刺繍の色は3色で構成されています。その組み合わせで表情はガラリと変わってきます。ある時はポップな光のモザイクのように、ある時は夜の海に微かに映る波のようになるでしょう。図案と色と素材の組み合わせで、まるで違う景色になります。図案を描き終えたあとにも、デザインの探求をさせてくれる楽しみがあります。

この柄もこれから先、色々な布と色と出会い「形」となって暮らしの中で使う人の想い出の景色になってもらえたら嬉しいです。

text by Akira Minagawa

photo by sono