"hoshi*hana" 1995^→s/s

ミナ ペルホネンの初めての刺繍柄。僕はこの頃まだ図案を描くことすら慣れていなくて、刺繍柄のテクニックもよく分かっていなかったです。

それまでに目にしてきた機械で刺繍された図案が、何だか均一な図形のようだったのが気になって、もっと手で描いたように偶然生まれた線や不揃いのステッチを、そのまま表現してみたいと思ったのが、この絵が生まれたきっかけでした。

空の星と野に咲く花は似ている存在だなと思って描いたこの柄は、経験も知識もない時らしく無垢な表情を持っています。ホシハナを見るといつも僕は始めた時の自分に還ることができます。