*かごには何も入っていません。

12/21 生命の散歩

私はこの世界に入る時
一個の身体を借りている
そこに精神が宿り始め
やがて精神と身体は
生命として何らかの役割を
もたらすように日々を試みる

欲という砂地に足を取られないよう
悲観という寒さに凍えないよう
出会った言葉を摘み
それらを頬張り蓄える
偶然と必然の道は
幾重にも別れては
また繋がっている

路傍の石に腰掛けて
空を見上げる

来た道を振り返り
暫しもの想いに耽り
出会いの粒を数えて

そんで
ひと息ついたら
私はこの身体を
返しにいこう

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