*かごには何も入っていません。

4/14 夕暮れのほんの少し

街路樹
大木の桜の
薄桃色の花びらは
とうに風に誘われて
どこかへ行ってしまったらしい
その日の手もち無沙汰から
準備したての黄緑色の小さな葉の手を
小路のアスファルトに広げて
木漏れ陽で影絵つくって遊んでいる
やがて日暮れて
そろそろ街燈灯るころ
いたずら犬はいつものように
路にはみ出した根っこを鼻先で
くすぐっては後脚を蹴り上げて
何かと何かを確認している
それをほんの少し
立ち止まって
見ていた
口細カラス
寝ぐらに帰るの
しばし忘れて

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