*かごには何も入っていません。

12/17 葉の話

木々にとまる鳥達と過ごした日々を
懐かしむように黄金色に色づいた
落ち葉たちは街路樹の根元に寄り添って
カサカサと小声で
つぶやいている
時折吹く北風に舞って
はしゃぐのは土へと還る寂しさを
紛らわせているらしい
アスファルト色の雲から
真っ白な雪が溢れ始める
我が身に積もるその結晶が
乾いた葉脈から浸みてくる
とうとう本当の自由の中へ

葉は眠りの中で一輪の椿に生まれ変わり
陽射しと戯れている夢を見た

春はまだ暫く気配を隠し
冬はまだ白いままを謳歌する

猫は振り向かぬまま霜柱を
そっと肉球で確かめながら
いつもの草むらへ潜っていった

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