*かごには何も入っていません。

10/22 金木犀

金木犀の香りがどこからか
花曇りの日の散歩道
旅先の知らない街並みに
潜りこんだ
たった今

出会いと出会いの隙間に
できた小さな時の間に
私は私を覗いている

路地裏の植木鉢たちが
子供時代の残像を
アスファルトに描いている

ケンケンパッ
ケンケンパッ

頭の中で
ひとりごちる

金木犀の香り
後ろに残して

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