*かごには何も入っていません。

happening drawing process

happening 制作風景

2020年11月、東京・青山のスパイラルでの皆川の即興ペイント。
exhibition 「風景の色 景色の風 / feel to see」の会期中に、一枚の壁画を不定期で数日間かけて描き重ね、会場ではその途中段階の絵を公開しました。

「 Blue Monkey Planet 」

キャンバスに向かう朝、異なる猿の群れが集まる光景が頭の中に浮かんできました。

群れを成し暮らしてきた様々な種の猿が不思議で不完全な形を携えて集まってきています。共生を決意して集まる猿たちは自分たちの不完全さと他者の不完全さを共有する世界の中に平穏を見つけようとしています。

突然の空想の世界を自分でも収拾がつかないまま描きとめていきました。画面の完成というものがあるのかないのかわからないまま、色や形もどこかからやってくるような気持ちで描きながら自分もそれを遠くから見ているような気になっていました。

この絵は終わらない。

どこかに向かいたいのだろう気持ちが動きすぎて掴みきれないままにこの状態があります。美しさや調和にも無頓着に手が動きました。美しさや調和の先には何かが在るのかさえ今はわかりません。この絵は自分の心の奥底に向かう旅の始まりのような気がしています。生きるという道が幻だったのかということを、絶望の少し混じった喜びと共に感じながら気づいたことも新しい発見でした。

皆様にはその始まりしか今はお見せできないことを申し訳なく思っています。

ですがこのつづきはミナ ペルホネンがこれからの物づくりで気づいていくことになるかもしれません。皆さまの期待という励ましを光としてまた歩みを続けていきたいと思います。

人の暮らしのあるこの世界が人以外の全てと繋がり共生する為の物づくりとは何なのだろうと終わらないかもしれない問いを続けたいと思います。

皆川 明

happening drawing process

Production: itabashi + hironori