蚕起食桑 / 小満
「蚕起食桑」Silk worms hatch and eat mulberry leaves
七十二侯
蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ
初侯 5月21日〜5月25日頃
たまごから孵化した蚕の幼虫が、盛んに桑の葉を食べ始める頃。蚕は、ひと月ほど後には白い糸を体の周りに吐き出しながら繭をつむぎ、私たちは、その繭から美しい絹糸をいただきます。絹は、今も昔も、衣類などの大切な素材です。
二十四節気
小満(しょうまん)
5月21日〜6月5日頃
太陽の光が強まり、万物が成長し始め、自然が満たされる頃。若葉だった草木や山の緑葉の色が、いつのまにかすっかり濃くなっているのに気づきます。前年の秋に蒔いた麦の穂が育ち、人々がほっとすることから、"小さな満足 "を意味する 小満という言葉が生まれました。
art work: Keiko Tanaka