news
  • 2019.06.10 小林且典「ブロンズの仕事」 7月1日~7月15日

    このたび東京都内にある2つのスペースと共に、minä perhonen elävä Iでは、小林且典「ブロンズの仕事」展を開催いたします。

    日常の暮らしの中にある花瓶や壺などの静物をモチーフに、版画、彫刻、水彩、写真など縦横無尽に表現をかえながら、全ての工程をご自身の手で制作をされている小林且典さん。
    留学先のミラノで魅せられた蝋型鋳造という伝統技法によるブロンズの彫刻を制作し、それらの作品を自らの手で作り上げたレンズを用いたカメラで写真に収めるという独自のスタイルを築き上げられました。

    本展覧会の中心となるのは、山をテーマにしたシリーズ《山の標本》です。
    一連の作品は、“アトリエの窓の外に広がる地上と空の境に切り込む山の稜線のリズムに感応することで生まれた”のだと、小林さんは言います。
    ブロンズで作られた「山」の一つひとつは、手のひらほどのスケールにずっしりとした量感をたたえており、この素材に宿る何かが、同時にものの存在そのものへの問いを投げかけているかのようです。

    「版画の仕事」
    会期:6月21日(金)~7月20日(土)
    場所:Galerie 412

    「水彩の仕事」
    会期:7月1日(月)~15日(月・祝)
    場所:naname

    「ブロンズの仕事」
    会期:7月1日(月)~15日(月・祝)
    11:00~19:00 ※展覧会開催期間は無休
    場所:minä perhonen elävä I
    ※7月15日(月・祝)には、作家と皆川 明によるクロージングのトークイベントを予定しております。詳細については決まり次第、ホームページにてご案内をさせていただきます。

    ものを見つめ自らと対話する日々の制作のなかで、その仕事は多様に広がりを見せています。

    版画、水彩、彫刻、それぞれの作品に焦点を当てた3つの会場の異なる表現から紡ぎ出される世界を感じていただけましたらと思います。
    ぜひ、この機会にご覧くださいませ。

    お問い合わせ:elävä I 03-6825-3037

    photograph: Koji Honda