*かごには何も入っていません。

minä perhonen / minagawa akira TSUZUKU exhibition

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく

ミナ ペルホネンのものづくりの営みを自然界に例えて各章の名称としています。
活動の要素をその名称の意味合いと重ねてご覧いただきます。
ものづくりに在る「つづく」と人の心に繋がる「つづく」を様々な視点から感じる中で、ミナ ペルホネンのデザインが作り手と使い手を繋ぎ、どのように関係しながら循環と継続をしていくのかをご覧ください。

皆川明

 


tambourine
タンバリン
ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄の “tambourine(タンバリン)”に焦点を当てて、一つのデザインが生まれてから、生地になり、洋服やインテリアなど様々なプロダクトに展開していく様子を紹介します。25個の小さなドットが柔らかな円を描く刺繍柄は、2000-2001年秋冬コレクションで発表されたものです。円の形状やドットの間隔は不均一で、刺繍のふくらみにも差異があり、手描きされた原画の表情が丁寧に再現されています。

画像:news

画像:news

画像:news



pieces of clothes
洋服の森
ミナ ペルホネンではファッションの流行にとらわれないものづくりをしてきました。短いサイクルで大量消費されていく服に背を向け、シーズンを超えて長く繰り返し愛用してもらえる服を目指しています。ここでは設立当初から2020-2021年秋冬コレクションまでの約25年分の服、400着以上を一堂に集め、年代をミックスして展示を構成しています。最新の服も過去の服も分け隔てがなく、価値に変わりがないとするミナの哲学が現れています。

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news



life and design
生活とデザイン
ここではミナ ペルホネンの服を着ている人の「日常」を、映像作品でご覧いただきます。アトリエで産声を上げたデザインが、職人によってテキスタイルへ。そして服やプロダクトとなって人々の日常へと寄り添う旅に出ます。山形、沖縄、東京、パリの4都市を舞台に、4人の愛用者の生活や仕事に密着し、その日常を追いました(制作:藤井光)。

画像:news

画像:news

画像:news



design for textiles
テキスタイルのためのデザイン
ミナ ペルホネンのものづくりの特徴は、生地からデザインして、洋服に仕立てることです。ここでは皆川明と田中景子等インハウスデザイナーによる生地のためのデザイン画を紹介します。手描きの線や色の重なりが印象的なプリント用原画、糸から織り組みまで考えられている織物用デザイン、ステッチの立体感を想起させる刺繍用図案は、その後、それぞれ国内有数の生地工場に手渡され、時間をかけてテキスタイルへと作り上げられます。その数は、合計3000種(色やベース生地の異なるものも含む)を超えています。

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news



minagawa akira
皆川明の創作
皆川明が、朝日新聞の「日曜に想う」(2016年―)や、日本経済新聞の新聞小説「森へ行きましょう」(川上弘美作、2016年―17年)のために描いた繊細なタッチの挿画は、テキスタイルの図案とは異なる独特の表現に満ちています。また、クレヨンハウスの絵本「はいくないきもの」(谷川俊太郎詩)では、空想の生き物をアクリルパネルに色彩豊かに描いたほか、近年は大きな壁画も手がけます。広がり続ける皆川個人の創作にスポットを当てて紹介します。

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news



idea and study
アイデアと試み
ファッションブランドとして始まったミナ ペルホネンは、1999年にはオリジナルデザインの家具、2008年には食器のコレクションへと領域を広げ、国内外のブランドやクリエイターとの協働事業の件数も増加しています。ここでは、幅広い活動の根幹にある皆川明とミナ ペルホネンのものづくりの哲学やアイデアを、過去・現在・未来の試みを通して紹介します。
奥に配置されている「shell house(シェルハウス)」は、皆川が将来の夢として構想している「簡素で心地よい宿」のプロトタイプです(設計:中村好文)。

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news

画像:news



memory of clothes
洋服と記憶
服やプロダクトを購入する時、私たちは何年先の未来を想像するのでしょうか。ミナ ペルホネンは時の経過によって色褪せることのない服を追求してきました。何年にもわたり、その人の人生に寄り添い、ともに時を重ね、使い手の人生の一部になっていく服。ここでは、服とその持ち主との関係性に焦点を当てて、個人が所有している愛用品15点を、彼らが語る服とのエピソードと共に紹介します。

画像:news

画像:news



25years
皆川明が「せめて100年つづくブランド」という想いで始めた活動は、2020年に25周年を迎えました。展覧会の最後に、ミナ ペルホネンの活動の軌跡と、皆川明がこの展覧会に込めた思いをインタビュー映像でご覧いただきます。

画像:news



各展示室の紹介文
執筆: 森千花(東京都現代美術館)、井波吉太郎(東京都現代美術館)、河田亜也子(兵庫県立美術館)

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
minä perhonen / minagawa akira TSUZUKU

東京都現代美術館 展覧会会期:2019年11月16日―2020年2月16日
兵庫県立美術館 展覧会会期:2020年7月3日―2020年11月8日

Photograph : L . A . TOMARI